転倒の三宅雪子衆院議員、車いすで国会(スポーツ報知)

 民主党の小沢ガールズの一員、三宅雪子衆院議員(45)が、国家公務員法改正案の採決時に転倒した一件が13日、国会論戦にまで波及する大騒動に発展した。右足に大きなあざができた三宅氏はこの日、車いすで登場。同党では懲罰動議を求める声も上がったが、「三宅氏を突き飛ばした」とされた甘利明前行革担当相(60)はこれを完全否定。衆院本会議では小泉進次郎衆院議員(29)がほえ、真相究明は避けられない状況となった。

 国会内で行われた代議士会に、三宅氏が車いすで現れた。右足のひざとくるぶしに、大きな青あざ。この光景に同僚議員らは思わず息をのんだ。

 代議士会では山岡賢次国対委員長が「甘利さんが三宅さんを2メートル先まで突き飛ばした。ワタシのような者にやるのはいいが、かわいい美人の三宅さんを突き飛ばした。甘利さんの目の前には靴があった。明らかな暴力行為だ」と指摘した。

 車いすのまま取材に応じた三宅氏は「自分では、あの瞬間に何が起きたのか分からないんです。後で聞いたら、周りの方々が『甘利さんだ』と言うんですが…。顔の右半分も打った」と説明した。

 ここが発火点となり、三宅氏がこの日の国会の主役に躍り出た。まず、甘利氏が大反論。「三宅さんには一切、触っていません。私と三宅さんの間の男性から、私が押されたんです。前に行こうとしたら、三宅さんがああいうパフォーマンスを。私、そんなに力持ちじゃありません」

 午後3時、三宅氏が松葉づえで本会議場に入ると、与党議員から「ウォーッ」というどよめきが。同僚議員に背負われて採決を終えると、拍手の嵐。しかし討論に立った小泉氏は「昨日の内閣委員会で暴行は一切なかった。あったのは民主党の強行採決だけです」と、ヤジをあびながら論じきった。

 国会内のあちこちでは、議員がパソコンや新聞を開き、写真や動画で「押した」「押していない」の大論争。当の三宅氏は「きのうは厚労委が流会になり、急に呼ばれての内閣委出席でした。事前に考えていたパフォーマンスのように言われたのが、ものすごいショック」と、うなだれていた。


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